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6話 SOS?

6話「SOS?

ベイエリア

もう夏休みかぁ~

「夏休みに入ったのは良いけど、バイト以外やることねーな」          「なら皆で遊びに行かない?」 「例えば?」          「San Myshuno」 「すっげー都会の?人ごみ苦手なんだよな~」

         「じゃあサマーキャンプは?」

「おお!いいねぇ。予定たてようぜ」

日向「ご注文の品はお揃いでしょうか?」

           ティクス「いちごミルク」

                                 マイク「カフェオレもお願い」

日向「出来れば初めにまとめて注文してくれると助かるんだけどな」

           ティクス「店員はブスな上に態度がでかいと・・・クレーム案件だな店長呼べよ」

日向「やめてくれません?そういうの」

          リリィ「まあまあ勘弁してやって。こいつ甘いの好きだからテンション上がってんだよ」

                              マイク「ぶはっwwwwこれでテンション上がってるの!?かーわーいーいー♡」

ティクス「ぶっ飛ばすぞナルシスト!!!」

                              マイク「怒ると可愛い顔が台無しだよハニー♡」

ティクス「テメェは近いうちにぶっ飛ばすから覚悟しとけ」

                              マイク「激しそうだなあ~お手柔らかにね(笑)」

マイク「しかし夏休み入ってから休みなくバイトしているなんて日向ちゃんは頑張り屋さんだね」

       リリィ「来年日本に帰国する資金貯めてるんだと」

                             ティクス「何イイ子ぶってんだよ。テメー親に甘やかされた口だろ?甘えれる時に甘えとけばいいだろ」

日向「いーの。出来ることは自分でしたいの」

マイク「へぇ~見直しちゃったな。意外としっかりしてるんだね」

日向「意外と・・・?」

   ティクス「ただの根暗じゃねーんだな」

日向「( ^ω^)おっ!?」

                リリィ「お前ら日向に失礼だろ!抜けてるようで結構

しっかりしてるんだぞ。Aカップだけどな」

日向「その情報いらないでしょ!!!!」

マイク・ティクス「「見ればわかる」」

日向「ぐぬぬ・・・・!」

日向「むー・・・あの三人は毎日茶化しに来るんだから・・・」

         日向「むむっ!」

日向(あそこにいるのはオウリさん?)

日向「オウリさ~ん!今帰り?」

オウリ「どうして・・・アナタがここに・・・居るのよ」

日向「そこのカフェでバイトしてるんだけどバイト帰りなんだー。あ、え・・・オウリさん・・・涙が・・・何かあったの?大丈夫?」

オウリ「大丈夫?」

オウリ「これが大丈夫だと思うの!!?」

日向「!!」

オウリ「こんな所でアナタと会うなんて最悪よ・・・何もかも最悪・・・ううっ」

日向「病院に行かなきゃ!」

オウリ「嫌よ!ほっといて!!」

日向「ほっとけない!」

オウリ「アナタみたいなお節介な人嫌いなの。寮の家族ごっこだって吐き気が

するくらい気持ち悪い。お願いだから私に関わって来ないで!」

日向「そっか・・・」

日向「そんな風に思ってたんだ・・・」

日向「でも別にいいよ!無理やりでも病院に連れて行くから!」

オウリ「行かないってば!それがお節介っていうの」

日向「傷が残ったらどうするの?行くまで着いていくから!」

オウリ「どうして・・・どうして皆私の嫌なことばかりするのよ・・・」

イアン「遅い・・・」

リリィ「何が?」

マイク「日向ちゃんじゃないかな?」

リリィ「バイトが長引いてるんじゃね?」

イアン「だとしても、女性一人で歩くには危険な時間だ」

マイク「心配なのはわかるけどそれウザい

イアン「ウザ!!?同僚を心配するのは当然の事だろ。お前達は心配にならないのか?」

リリィ「親父かよw子ども扱いしないで!って日向に怒られるぞ」

マイク「あまりうっとおしいと嫌われるよ?自立しようとしている子には余計なお世話でしょ」

イアン「んんっ・・・」

イアン「彼女はどこか抜けてるから心配なんだよな。危機管理意識が低いというか」

リリィ「お前以外、この寮の奴らは皆危なっかしいと思うけどな」

イアン「自覚はしてるんだな」

リリィ「おうよ」

マイク「ぶはっwwwww」

マイク「まあ、イアンが心配してるのは、この近くで

最近女子監禁事件があったからだろうけど」

リリィ「んな事あったんか?」

イアン「ああ。犯人は捕まったが以前から女性をターゲットにした犯罪はよくあるらしい」

リリィ「のどかで治安良さそうなんだがなあ」

マイク「どの町だって犯罪はあるよ。入学早々薬やって退学になった

人だっているでしょ?この周辺でも薬も出回ってるるみたい」

リリィ「ふ~ん。まあ、とにかく日向のバイト先からここまでそんなに遠くないし大丈夫だろ」

イアン「何もなければ良いんだが・・・」

日向「傷目立たなくなって良かったね」

オウリ「・・・・・・」

日向「貰った塗り薬で治るって。あと・・・えっと・・・」

オウリ「言われなくても聞いてたわよ」

日向「来週また様子見せてって言ってたのは?」

オウリ「き・・・聞いていたわ。馬鹿にしているの?」

日向「してない。でもずっと泣いていたでしょ」

日向「今だって」

オウリ「もう黙って。大人しいフリして結構煩いのね。でも・・・もう話しかけないで」

日向「うん・・・わかった。でも・・・」

「リー?」

オウリ「あ・・・」

オウリ「スチュアート」

日向(オウリさんの彼氏さん・・・)

スチュアート「こんな所で何しているんだい?」

オウリ「あ・・・えっと・・・病院に行ってきたの」

スチュアート「病院!!?何かあったのか!?」

スチュアート「酷い傷だ・・・」

オウリー「だ・・・大丈夫よ。心配しないで・・・」

スチュアート「ああ、なんて可哀想なんだ」

オウリー「うっ・・・うう・・・ごめんなさい、ご、ごめんなさい・・・」

スチュアート「大丈夫。俺がついているよ」

日向(優しそうな彼氏さんだな~)

スチュアート「君が着いて行ってくれたのかい?」

日向「えっと・・・はい」

スチュアート「後は俺が彼女を送るから君は帰って良いよ」

日向「私同じ寮だから・・・」

スチュアート「今は彼女の傍にいてあげたいんだ。悪いね。きちんと送り届けるから」

オウリ「空気読んで」

日向「あ、ごめん・・・気を付けてね?」

オウリ「余計なお世話よ」

スチュアート「君も気をつけて帰るんだよ?」

日向「はい・・・・」

(どこまで行くんだろ・・・)

(気付かれたら更に嫌われちゃうかなあ)

(でも)

(彼氏さんの目・・・あの人がを手出してきた時と同じ目をしていたから

この後何をするか分かってしまった)

(いやあの人より怖かった)

「おい!!!!」

日向「ひぃ!!!!!」

ティクス「こんな所で何してんだテメーはよ」

日向「その声はティクス君!?」

日向「びっくりしたぁ離してよ!」

ティクス「質問に答えたらな」

日向「バイトからの帰り・・・です」

ティクス「ほお~お疲れさん」

日向「どうもです~」

日向「じゃあ、早く帰りたいからこれにて失礼しまっ!!!!」

日向「す・・・・?」

            バタッ

日向「ううっ・・・い・・・痛いよぉ・・・」

ティクス「帰り道逆だろうが!分かり易い嘘つくんじゃねーよ馬鹿が」

日向「酷いよ・・・」

ティクス「ストーカーしてる女に言われたくねえから」

日向「ストーカーじゃないもん・・・ただオウリさんが心配で」

ティクス「ああ!?あの女は男と一緒だったろうが」

日向「なんで知ってるの!?まさかストーカーのストーカー!?」

ティクス「殺すぞ!通りかかったらテメーがアイツらを追ってるからだろうが」

日向「ほら!ストーカーのストーカーだ!」

ティクス「テメーも自分がストーカーしてるの自覚してんじゃねーか」

日向「助けにいかないと・・・」

ティクス「助ける?あの女に何か言われたのか?」

日向「何も・・・関わらないでって言われただけ・・・」

ティクス「アイツらは付き合ってんだテメーが首を突っ込む話じゃねーよ」

日向「分かってるけどでも・・・」

ティクス「全然分かってねえ。だから平和ボケしてるっつーんだよ。テメーもあの女と同じターゲットにされても知らねーからな」

日向「ターゲット・・・?」

ティクス「うおっ!!!気持ち悪ィ!!!!」                        日向「何か知ってるんでしょ!」 ティクス「知らね」                        日向「今意味深な事言った!」 ティクス「言ってねぇ知らねぇ興味ねぇ離れろブス!!!!」

日向「やーーーーーーー!!!教えてくれないとリリィにチクってやるんだから!リリィのプリン勝手に食べてた事とか、イアン君のギター勝手に使ってキラキラ星熱唱していたこととか、ひっそりと美味しい焼き菓子屋さん100選とかいうのにさらにメルヘンな絵も加えて女子力高レポートを書いているのを皆にチクッてやるーーーーー!!」

ティクス「ああ!!?ふっざけんな!いつ見たんだよテメーーーー!!」

日向「言われたくなかったら教えてよ・・・」

ティクス「・・・・・・」

ティクス「あの女と仲良くもなんともねーだろ」 日向「そうだけど・・・さっきね、オウリさんの顔が傷だらけだったから病院に連れていったんだけど、嫌々言ってる割には素直について着てくれたんだ」

ティクス「無理に連れて行っただろ・・・」

日向「ん・・・そうだけど・・・」

日向「でもね。帰りオウリさんから手繋いできたの。それがSOSに思えて」

ティクス「・・・で?」

日向「嫌いな私の手握るんだよ?弱っていたとしてもおかしいよ。彼氏さんも初めは優しい人かなって思ったけど・・・別れる時これから手を出す人の目をしてた・・・考えすぎとか思うだろうけど私には分かるの。あの空気も。経験があるから」

ティクス「・・・・・・」

日向「それと、それと・・・オウリさん無意味に謝っててえっと・・・あの・・・だから」

ティクス「はぁ、もういい。テメーの考えは間違ってねーよ。あの女の今までの怪我もあの野郎が原因なのは気が付いていた」

日向「気が付いていたの?」

ティクス「あの女が初めて傷を作ってきた日からな」

日向「なのに黙ってたの?」

ティクス「俺には関係ねーから」

日向「そんな」

ティクス「ダチでもねぇ奴を助ける義理もねーよ」

日向「じゃあどうすればいいの?」

ティクス「テメーには何も出来ることは何もない。あの女みたいに

なりたくねぇならあの野郎には関わらねぇ事だ」

ティクス「それとこの話は誰にも言うなよ。特にあのお節介女とデカブツやろーにはな」

日向「・・・わかった」

ティクス「ならんな顔すんじゃねーよ」

日向「むぅ」

ティクス「助けてやりたくてもどうにも出来ねぇ事だってあんだよ」

ティクス「とにかく帰るぞ。堅物にキレられても知らねーからな」

日向「・・・・・・あ」

 

久々に更新出来たなーと思ったら1年も更新していなかったことに気が付きました・・・。

もう・・・そんなに・・・!!?

読んでくださってる方いないだろうなーと思いながら更新してました( ;∀;)

年が経つのは早いですね最近はあっという間に1年が過ぎゆきます。

特に仲は良くないけれど、リリィの親友だから日向の事はとりあえず気にはかけてるティクス君。

日向の扱いの雑さが気に入っています。

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