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5話 上手くいかない関係

図書室

 入学してから二カ月

学校の中で一番のお気に入りの場所がこの図書室です。

(本の匂いがたまらない~)

日向(ん~今日は何読もう。ロード・オブ・ザ・スイング・・・はシリーズが長いし今は一冊で終完結するのを読みたいなあ。何度も終わるストーリー?何度も終わるってなんだろ気になる)

「斑鳩さん」

            日向「ほ?」

                          「こっちだよ」

日向「あ!一条君!」

                            クスッ

          日向「えっと・・・何?」

                             景都「ごめんね気分悪くした?」

       日向「いや・・・こっち見て笑ってたからどうかしたのかなって」

                             景都「いつも一人だから誰かと一緒だと不思議な感覚なんだ」

       日向「あ~そういえば一条君って一人のことが多いよね」

                             景都「馴れ合うのは好きじゃないからね。すり寄ってくる人にはウンザリしてるんだ」

       日向(お・・・おぅ・・・可愛い顔して結構辛口なんだなあ)

     日向「えっと・・・じゃあ(呼ばれたから来たんだけど)ここに座ったの迷惑(間違い)だった・・・か・・・な?」

                              景都「どうして?呼んだのは僕だよ」

     日向「・・・それなら良かった」

日向(あ・・・)

日向(オウリーさん?)

     日向(・・・どうしたんだろう)

                                  景都「どうしたの?」

     日向「何でもないよ」

                           景都「同じクラスの王 麗さん?」

日向「・・・え?」

                           景都「・・・知り合い?君達が絡んでる所は見たことないけれど」

日向「あ、うん。同じ寮なんだけど入学してから二カ月経ったのに未だに話す機会がないんだ。挨拶はするんだけどね」

                         景都「無理をして話す必要も無いんじゃないかな」

日向「・・・でも、仲良くなりたいなあって」

                         景都「同じ寮だから?」

日向「それもあるけど」

   景都「相手は君の事気にもしていないんじゃないかな。そう思っていたらとっくに君に話しかけてると思うんだけど」

                                     日向「うっ・・・そうかもだけど」

   景都「斑鳩さんは・・・同じ寮なら仲良くなりたいと思うんだね」

                                     日向「お、可笑しいかな?」

景都「君みたいなタイプの考えなら可笑しくは無いけれど、僕には理解出来ないな」

                                  日向「どうして?」

景都「とてもくだらないからだよ。くだらない」

(くだらないかあ)

(だからいつも一人なのかな)

(冷めているというか大人というか)

(一条君とも友達になりたいと言ったらクダラナイって言われるんだろうな)

放課後

ティアラ「日向部活行こ~よぉ~」

                日向「あ、ちょっと待ってね」

リリィ「いつも元気だな〜」

                       ティアラ「元気では世界中探してもリリィちゃんに敵う人いないよぉ♡」 リリィ「ん・・・ん?今馬鹿にしたか?」

     リリィ「しっかしアンタらは調理部でスウィーツ作りって女子力高いよな」                          日向「そんな事ないよ作るのが好きなだけで。あ、でも部活で女子力最強の先輩は居るよ」 リリィ「女子力最強ってどんだけよw」

                         日向「男女問わず一目ぼれするくらい」

リリィ「すげぇなw見てみてぇわ」

   ティアラ「・・・リリィちゃん部活に入らないの?」                           リリィ「私はバイト入れてるからやらん。面倒だしな」    ティアラ「そうなんだーバイトがんばってね♡」                           リリィ「おうよ!」

           ティアラ「今日ね飛鳥が食べに来るって言ってたの・・・」

日向「天使2号・・・!じゃなくてティアラちゃんと飛鳥君仲良いもんね」

           ティアラ「良くないよー!同じ寮なだけっ!だって飛鳥いつもティアラの事馬鹿にするんだよ!前に寮でケーキ作ったら甘すぎる~って文句言われた!」ぷんすこ!

  日向「じゃあ最高に美味しいの作っちゃおうよ!」

                   ティアラ「ティアラは時々失敗しちゃうんだもん!日向は料理上手いからいいなあぁ~失敗したことなんて見たことないもん」

  日向「そんなことないよ。でも料理ってちょっとした手順でも上手くいかなかったりする時あるんだよね」

                   ティアラ「でも失敗しても作るのはやめられないよね♡」

  日向「そうそう!で、次は上手く作ってやるーってなる」

                   ティアラ「わ~か~る~ぅ~♡」

食堂

  パシャッ

ティアラ(あっ・・・卵の殻入れちゃった💦)

日向(うおおおお・・・今日も先輩女子力が駄々漏れて輝いていらっしゃる・・・!)

日向(私もあの女子力をいつか手に入れてやる!うおおおおおお)

(いつも思うけどあの子だけ気合が違う気がするわ・・・)

                     女子力最強の先輩「最近斑鳩君の所に遊びにいってあげてる?」

 日向「ん~兄とは2週間くらい会ってないです」

                       「妹が足りない~!って騒いでたわよ。一条君がヤキモチ焼いてて大変だったんだから」

女子力最強の先輩「そうそう(笑)」

    日向「一条君?(景都君?)

                      「一条 聖知らないの?モデルをしていてとても綺麗な人だから王子様って言われてて、アナタのお兄さんの恋人なのは学校中有名よ?」

    日向「聖さん・・・あ!知ってます・・・ん・・・?こいびと・・・?」

                      「聞いていないの?あの二人中学から付き合ってるって聞いたわよ」

    日向「えええええええええええええ!!?だってあの二人おと・・・こ・・・え・・・お兄ちゃん・・・えええええええ」

                      「知らなかったのね(笑)」

          (うおっ!)

     (なに!?この超絶イケメンは・・・

「すっげぇ美味しそう~!」

                                日向「天使・・・じゃないや飛鳥君いらっしゃい」

ティアラ「き~た~な~ぁ~飛鳥ぁ~!」

               飛鳥「ティアラが美味しいの作るって言ってたから来てやったんだぞ!」

ティアラ「偉そうにむっか~!!」

                                 日向(天使が二人揃った!やりとりも可愛い♡)

日向「あれ?マイク君とイアン君はどうしてここに?」

               マイク「美味しそうな匂いに誘われて♡」

日向「そうなんだ。沢山あるから一緒にどうぞ?」

               マイク「ありがと♡遠慮なく頂いちゃおうかな」

                              ティアラ「ちょっとぉ~何勝手に取ってるの!」

     飛鳥「い~じゃんいいじゃん♪」

                             ティアラ「もぉっ!」

                                   マイク「甘い香りに誘われて来たらこんなに美しい先輩方に出会えるなんて僕は幸せだなあ」

                        「またまたあ~」

「ふふっありがとう」

       日向「イアン君もどお?」

                           イアン「悪い。甘いものは苦手なんだ」

            日向「そうなんだ(マイク君に付き合わされて来たのかな)

   飛鳥「このマカロンめちゃくちゃ美味しいんだけど!」

                                日向「あ、ありがとう」

   飛鳥「これ日向が作ったのか?」

                                日向「うん」

   飛鳥「今まで食べたマカロンで一番美味しいかも」

                    ティアラ「でしょでしょ!日向の料理は最高なんだから! 」

                                   飛鳥「マジで最高もぐもぐ」

  日向「そんなに褒められると照れるなあ」

                                   飛鳥「日向ってさリリィのキャラがすげーからいつも空気で取り柄なさそうに見えたけどこんな特技があったんだな」

  日向「さり気にディスってる?」

                                   飛鳥「褒め言葉だよ」

イアン(意外だな。寮では本読んだりテレビ見るくらいのおとなしいだけの子だと思ってたけど)

ティクス「・・・・・・」

ティクス「随分男前になったな」

          オウリー「・・・!!」

                                 ティクス「汚ぇ顔隠せよ見苦しい」

          オウリー「見なければいいじゃない」

                                 ティクス「目についたから言ったんだよ」

ティクス「私怪我をしました可哀想なんですって自己主張がウゼェ」

                     オウリー「そんなこと思ってないわ!アナタって捻くれた考えをするのね」

 アーロン「おい!」

アーロン「君は本当に最低だな!彼女が怪我をしているのにそんな酷いことがよく言えるな!?」

                              ティクス「あ~ウゼェの来た」 アーロン「謝るんだ」                               ティクス「は?何でだよ」

アーロン「彼女に失礼なことを言ったじゃないか!だから謝れと言っているんだ!!」                  ティクス「くだらねーことでいちいち突っかかってくんじゃねーよ」

ティクス「テメェみたいなヒーロー気取りの奴は見ていて反吐が出る。放せ」

                                 アーロン「君が彼女に謝ったら放すさ」

ティクス「いい加減にしろよ豚野郎。この腕折られたくなければ放せ」

                       アーロン「そんな小さな体で俺に敵うと思うのかい?前に痛い目に合ったばかりだろぼくちゃん?また痛い目に合わせてあげないと解らないみたいだね」

ティクス「は?やってみろよ!」

オウリー「ーーーーーーーーっ!」

「テメーらいい加減にしろよオラアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

リリィ「また喧嘩してんのか!?いい加減にしないとそこの川に沈めるぞゴルアァァァァァァァァ!!!」

ティクス「うるせーなあ」

                   リリィ「何があったか分かんねーけど、ティクスお前さあ~高校に入ったら喧嘩はしないって言ってたよなアァ?」

ティクス「知らねーよ」

                    リリィ「そこのデカブツお前も何度喧嘩すれば気が済むんだ!」

アーロン「俺は彼女を助けようとしただけで、悪いのは彼女に突っかかってた彼だ!」

リリィ「お前らの言い訳なんてどうでもいいんだよ!その彼女とやらをを見てみろ!」

      アーロン「オウリー!?」

                                         ティクス「・・・・・・」

アーロン「身体が震えている・・・恐がらせてしまったかな・・・すまない・・・」

                           リリィ「お前らが喧嘩すると色々と面倒なんだよ!頭冷やして来い!!」                         ティクス「ちっ・・・」

           リリィ「お前もはよ行け!」

                                アーロン「誤解しないでほしいが俺は彼女の為に」            リリィ「うるせぇとっとと行けや!!!!!」

             リリィ「大丈夫か?」

                                 オウリー「・・・って・・・いて・・・」

             リリィ「ん?」

                                 オウリー「放って置いて」

オウリー「・・・貴方達に関わりたくないの」

「はぁ・・・」

リリィ「なんだかなぁ・・・」

「リ~リ~ィ~!」

日向「ただいま~♡そこで何してるの?」

リリィ「おかえり。ちょっと外の空気吸いたくてな。つかお前ら二人並んでるの珍しいな」

                    日向「そうかな?あ、途中までマイク君もいたんだけどね・・・」

リリィ「けど?」

                                 イアン「・・・ここまで言ったら解るだろ」 リリィ「あ~女かwww毎度毎度すげぇなお前の弟」                                  イアン「はあ、勘弁して欲しいよ」

日向「部活でねリリィの分のマカロン作ってきたから後で一緒に食べようよ♪」

                         リリィ「フッ」

       リリィ「日向あ~」                   日向「ちょっwwwりりィどうしたの!?」        リリィ「なんなのお前はこの寮唯一の癒しだわ」                   日向「?」

 

やっとの更新です。pose作りに時間かかってしまい遅くなってしまいました。

早く大人編更新したい気持ちがいっぱいです。

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